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母を知る友と思い出話して静かに更けゆく一周忌の夜

父の遺産一円足りとて使えずに逝きし母なり悔やみは尽きず

田畑が売れれば医療スタッフと温泉めぐりをするはずだった

生ごみのごとくに母を扱いて全財産を姉は奪いぬ

夫婦とも故郷はもう無き身なり 孫子の故郷となるはこの家
生傷の絶えぬ次男坊三歳で七歳の兄と同じことする

「自分で」と一人でしたがり包丁で指を切るやら火傷するやら

生傷が絶えねば風呂に入れる時いつもどこかを痛がる海大

「この孫を預けるならば大けがを覚悟で任せよ」息子に引導
担任が長期病欠 少しづつ明るき笑顔を取り戻す孫
給食を残せばデザート食べさせぬ教師に親の不満高まる
テン、ハネの長さが違うだけで× 孫は国語が嫌いになりぬ
これまでは90点なるが50点 得意の国語が不得意科目に
担任が休みと聞けば「やった、やった!」と万歳をして喜ぶクラス
登校拒否児童が出でてようやくに担任外す遅すぎる措置
心病む教師に孫を預けこし恐怖の日々もようやく終わる
地域にも開放されし新校舎 孫が通えば夫と見にゆく

見学の人でにぎわう新校舎 まず向いしは孫の教室

「熱でた」との電話あるやも保健室まず確かめて次は学童

屋上のプールにすでに水張られ大寒の空ゆく雲うつす

土でなき運動場はカラフルで地下には災害物資が備蓄と
雄々しくも吹雪の中を駆けてゆく女子駅伝を胸熱く見る
生傷の絶え間なき孫風呂に入れるといつもどこかにしみて痛がる

二週間食欲なくて顎とがれば「よりちゃんきれいになったね」と孫
数の子に黒豆田作り取り分けて写真の父母と祝う元旦

食べること大好きだった両親なりどちらも最後は飢えて逝きたり

晩年は食に事欠きし両親に炊き立てご飯を供える毎日

ポリポリの仏飯に湯をかけたもの与えられ食道炎になりし母なり

吾がもとに呼べば食事の苦労などさせなかったにと悔やむ毎日

姉の家でいつも飢えてた母なりしホテルランチをがつがつ食べる

袋ごと和菓子備えれば「皮むいてくれねば食べられぬ」と父の声する
カニと肉、山ほど届き鍋三昧ふるさと納税に得たる品々

伝来の土地売り払いし税金をふるさと納税に換えて得し肉

孫と食べるすき焼きうまし亡き父母に感謝しつつも心苦しく

三が日我が家で過ごし熊本に帰りゆく息子(こ)に持たす三食

待つ人のいない家へと帰りゆく息子送りて孫としゃぶしゃぶ

喪中はがき出さねば届く年賀状 母も許してくれると読みぬ
70年父母が守りし田畑を売りて今年の年越しをする
心まで冷ゆる夜にはボリュームを上げてみゆきの「ファイト!」をリピート

冬空も私の心もどんよりと重き日に聴くみゆきの「ファイト!」

病院のベッドで今頃聴いていたみゆきの「時代」が流れるラヂオ
ごひいきのフェルナンデスが勝ちました みかん供えて母に報告
新米でなくてごめんと炊き立てのご飯供える父母の写真に
朝から夜中まで働いていたころの短歌が出てきました。


パソコンの画面に魚泳がせて提案書にまだ空白多し

あて先は労働大臣 ワープロに社長名にて吾が打つ念書

出先より帰れば伝言15件 黄色のメモが机を覆う

ポケベルと携帯電話を持たされて日帰り出張の「あおば」に乗り込む

ためらわずマイクを握りカラオケにデュエットするも仕事の一つ

畳まぬまま積み上げてある洗濯もの見えぬふりしてベッドに上がる

500人の女性の半生しるされる登録票の重みと厚み

顧客先で出されるコーヒー日に5杯残さず飲むも仕事の一つ
死ぬまでは生きねばならぬ人間と母の歌集に学びしひとつ
新米の炊き立て供えば湯気に揺れ写真の母の笑顔ほころぶ

どらCAT

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思いつくまま気の向くまま、三十一文字で日常を記録しています。

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