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犬@スコバボ
バーボンって猫みたいよね。
世間話とも独り言とも取れるような声音で言った美女に、ついそうだろうかなんて思った。
気紛れに見えるようだが、その実、信念を貫きながらも酷く頑固だ。堅実的であり忠実さも兼ねている彼は決して他人に本当の笑顔を見せやしない。実力を認めているライにさえ、だ。
バーボンは、猫より忠犬っぽい。
そう今までの敬意含めて本人に打ち明けて見れば、彼は降谷零の顔で笑った。
「そんなの当然だろ。だって俺、お前にだけ尻尾を振るから」
……どうやらコイツは、忠犬ではなく番犬のようだ。
恵方巻き@小学生スコバボ
はぐ、と大きな塊に弟分の口が齧り付く。
可愛い顔して結構やんちゃな弟分は、見た目に反して大きな口を開けて黙々と一点の方向を見つめていた。ゆっくりと咀嚼し、必死に食べている彼は一体何を願うのだろう。
そう考えて、不意に眺めていた海苔に覆われたそれを幼い唇が、何処か身体の奥底をぞくぞくとさせて仕方なかった。
果たしてこの正体は、と考えかけた矢先。
『ぷ、ぁ! うまかった!』
『!』
『どうしたの?』
きょとんとした眼差しに見つめられて我に返った俺は、その感情を飲み込んだ。
喧嘩@スコバボ+風見
「れーい」
喧嘩した時は大抵こんな感じだ。
沈黙を貫く俺と甘やかす声で謝罪の言葉を連ねる彼が居て、気付けば彼のペースに嵌って結局のところ俺が許してしまう。悪化した時は流石に距離を置かれることも屡々あるが、それでもいつもこんな風に彼は真っ先に謝る。
それがどうも悔しくて、俺に甘くてどうするんだと詰め寄ってみれば、彼は朗らかにこう言った。
『だってお前、こういう時しか甘えないじゃん』

「本当に、俺に甘い男なんだよな、アイツ」
「降谷さん、幸せオーラ出しながら言っても説得力ないですよ」
緋色シリーズラスト@スコバボ
「スコッチ、ですよね」
久し振りに単語を口にした瞬間、忘れもしない彼の最期が先日あったことのように思い出した。
まるで神様に隠されていたようだ、なんて考えて、彼との記憶が色褪せている事実を知る。
振り切るように、忘れることのなかったその名前を今度こそ助手席の女性に知られぬよう感情ごと飲み干して、なんてこともなかったかのようにハンドルを強く握り直した。
脳裏に過ぎった子供の、冴える青色を回想しながら。

本当は震えそうな手を誤魔化したかったなんて、誰にも言えやしないだけなのに。

Koto.

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