村雨語録

2024/12/09(月)

夕映えかそれとも天の異変かと見上げた雲の赤く横たう

2024/12/08(日)

大雪や白銀の野を埋め尽くす深き眠りに入る大地よ

2024/12/05(木)

解体しソファーの中を見たとたんちゃちな作りに言葉失う

2024/12/04(水)

ふしほどの言葉聞かずに流行りとや選ぶその手に疑問尽きぬる

2024/12/01(日)

寒風吹きコート着込むも寒いねと今年もあと少しかな

2024/11/22(金)

陸奥湾九十年ぶり地は震う静けき海も波音高し

2024/11/20(水)

鳥の群れ青き空へと羽ばたきぬ風の色変わる世の中の意識かな

2024/11/17(日)

六つの台風フィリピン襲い空も泣くか民は避難路

2024/11/16(土)

晴れ着着て小さき背中千歳飴思い出浮かぶ階段の上

2024/11/15(金)

秋去りて寒暖の波荒れ狂う冬将軍の訪れ待てり

2024/11/07(木)

枯れ葉舞う遊歩道には秋の声遠く焼き芋薫る夕暮れ

2024/11/05(火)

合理より不合理生まれ矛盾ゆく感情あやふや人の世の常

2024/11/03(日)

秋晴れに文化薫りて空澄みぬ心も軽く一歩踏み出す

2024/10/27(日)

夕闇に彩る雲よ飛行機の跡に重ねる夢の残像

2024/10/21(月)

秋来たり朝晩冷えて昼温む気温の揺らぎに身体も惑う