村雨語録

2024/07/29(月)

緑葉のサンセビリア清浄の空気を運ぶ部屋の静寂

2024/07/28(日)

雨の宵納涼祭の灯揺らめき人の笑顔に夏の音色

2024/07/27(土)

しとしとと降る小雨に心和む静けさ包む街の昼下がり

2024/07/26(金)

明日待つ納涼祭の夜の風灯籠揺れて夏の終わりに

2024/07/25(木)

空暗く雷轟く音響くなり急な雨粒道を濡らして

土用の丑の日、夏の暑さが厳しい午後、ふと立ち寄った老舗の鰻屋。香ばしい匂いが鼻をくすぐる。運ばれてきたうな重、ふたを開けると、艶やかなタレに照らされた鰻が目に飛び込む。箸を入れると、ふわりとした鰻が口の中でとろけ、甘辛いタレとご飯の絶妙なハーモニーが広がる。体の芯から力が湧き上がるようだ。食後の満足感と共に、また一年を乗り切る元気をもらった気がした、そんな夏のひととき。

2024/07/24(水)

仕上げの風が吹き、髪が整えられた瞬間、新しい風が顔を撫でる。涼しさが全身を包み、まるで新たなスタートを切ったような気持ちになる。

鏡に映る自分の姿に微笑み、椅子を立つ。外の世界が少し明るく見える。さっぱりとした気分で、軽やかな足取りで店を出る。新しい一歩が始まる、そんな午後のひとときだった。

床屋の扉を開けると、優しい風が迎えてくれた。長い髪が肩に重く感じられる午後、鏡の前に座ると、熟練の手が静かに動き始める。鋏のリズムが心地よい音楽となり、頭の中の雑音を静かに消していく。

髪が少しずつ落ちていくたびに、心も軽くなっていくようだ。まるで重荷が取り除かれ、新しい自分が現れてくる。鋏が髪を整えるたびに、鏡に映る自分が少しずつ変わっていくのが見える。

夏の日に汗は滴り木陰恋し涼風求め葉陰に立つ

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村雨

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