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ということで、「エゴイスト」原作の文庫版を入手。さきほど読み終えたところです。

なるほどなるほど、映画では改変された設定や補足がたくさんあって分かりやすい。

浩輔さんと龍太さん、二人の心が克明に説明されてて…。これは切ない。
「愛ってなんだか分からないんですよ、僕には」
「受け取る側の私たちが愛だと思ったから、愛なんですよ」

愛を愛として受け渡すことに自信がなかった男の、心の底から愛した親子への献身がこの物語の正体、かな。
ゲイ男性の恋愛を扱った悲劇的な映画としては「ブロークバックマウンテン(2005)」を思い出すけど(こっちも途中で片割れが死亡する)
「エゴイスト」も片割れが亡くなる悲劇ですがテーマとしてはBMとは違って「人間の持つエゴイズム」。
ラストシーンとしては「ブロークバックマウンテン」のそれは何度観ても泣けるのですが、エゴイストも意味は違うけど胸に迫るものがあります。
そう、イニスはあの後も生きていったと思えるけど、浩輔さんは…。と心配になる。
エゴイズムはつまるところ相手がいないと成立しない、それが真理だから。
「俺はこの目で見えるものしか信じないよ」
「天国なんてない」
かつて明るく笑顔で、龍太に言っていた浩輔。
それなのに、死に向かっている龍太の母が、
「今頃天国で、龍太のことを浩輔さんのお母さんがお世話してくれているわよね」と言うと、それをあっさりと「そうですね」と肯定する浩輔。

ラストシーンには深い、深い愛が溢れていた。
でもその愛は文字通り、ひとつの意味だけではない。
「愛というもの、それは尊い。だがその正体はだれも知らない」

これが自分の今抱く、映画「エゴイスト」の感想です。
浩輔は自分の実の母も、病気で亡くしているから母に出来なかった孝行も兼ねてしまえるということもあるのかも。
この展開が観ていて実に苦しかった。
龍太の母は二人の関係には気づいていて、そのうえで浩輔に優しい言葉をかけていたが、龍太が受け取っていた大金を「行き場を無くした愛の代償」として今度は自分が受け取る流れになって煩悶する。
このシーンの二人のやり取りにはものすごい臨場感があるので息が出来ないくらいに胸が詰まりました…。
「自分には龍太に毎月、援助していた経緯がある。これを止めたら龍太がこれまで頑張ってきたことも何もかも無駄になる」と龍太の母に大金を手渡す浩輔。
おそらくは東京に出てきてやっと出会えた「無条件で愛せる相手」だったこともあるのかも。
龍太のためになら月20万だってクルマだって維持費だって惜しくない、その龍太が体を張っていたのは母のため、母に不自由ない生活をさせるため。
ならば、と浩輔は龍太の代わりに龍太の母を養おうとする。それは愛情なのか?醜い自己満足なのではないだろうか?
ここまでなら「都会に生きるゲイカップル」のドキュメンタリー映画。

ある朝、龍太が急死してしまう。体を悪くした龍太の母の介護のために浩輔が入手したクルマ、その納車を受けて出かける約束をした、行先は海。
約束は果たされることはなく、龍太は冷たい骸と化して。

通常のゲイ映画ならここまでで終わる内容かなと思ったのですが「エゴイスト」の真価はここから。愛する人を失った浩輔の「エゴイズム」は愛する人の母親に向けられるというまさかの展開に。
龍太を演じる宮沢さん。こないだ観た「レジェンドアンドバタフライ」では明智光秀を演じていたけどなんて言うか「儚げで独特の影のある役」がハマり役ですね。
龍太は浩輔を最初こそ金づるとして見ていたのかもしれないけど、母親に紹介したり「海を見に行こう」と浩輔に提案したりと打ち解けていって、かれなりに浩輔を本当に「愛して」いたのだと思う。
そこには「エゴイスト」としての葛藤ももちろんあって。
浩輔には経済的に頼り、そのうえでの母との生活だったはずで。
しかしこの作品、俳優さんたちが本当に演技が上手だと感服するしかない。
浩輔役の鈴木亮平さん、龍太役の宮沢氷魚さん、龍太の母役の阿川佐和子さんなど、見知った顔だけどまるで途中から「浩輔」「龍太」っていう人間たちのドキュメンタリーを見ている感じになったので。
プロだから当然とは思えない。カメラの存在を忘れるほどのシンクロニシティ。
テーマは重く、どんどん悲劇性を帯びていく展開なのに見入ってしまうのは演者さんたちの力量が大きいと痛感。
さて。
「エゴイスト」ですがこの二人がこの辺りまで関係を発展させていく過程で「R15」指定がある通り、結構激しいRシーンがあります。おそらくですが「BLドラマ」(アニメや漫画じゃなく)をある程度見てきた人、もしくは同性愛者が身近にいる人じゃないとこの辺で退出してしまうのでは?って危惧するほどに。
龍太が求めている経済的メリットを提案すること。
「月20万」が適正な価格かどうかはともかく、浩輔は東京で20年以上はゲイをやってるワケでそういう性的な店の内容も理解できてるとは思うの。そのうえでお手当を設定しているのだし。
自分がここで不思議に思ったのは年老いた母と二人の生活、母の病気もあるけど社会保障含んでも高額な治療費になるのかな、若い龍太は中卒なのだし、それは母も知っているのだからとは思ったけど、これはのちに出てくる「最低男の父親」が関係あるのかもしれない。父親の借金も払っていた可能性もあるよね。
「浩輔さんと会うようになって苦しい」だからもう会えない、と一方的に別れを切り出して姿を消したのも龍太の計算とも取れる。
浩輔は若い恋人とハッピー気分に浸ってた矢先に地獄に堕とされたも同然。貧しくとも夢を追い、トレーナーとして生きていたと思い込んでいた龍太が実は生活のために「売り」をやっているといきなり聞かされた浩輔、行動が速くて正確。あっという間に龍太が働く店を特定して今度は「客」として龍太を捕獲する。
有能なビジネスマンだなと思うのはその時点できちんと「これだけ君に支払うから自分と契約してほしい」と、
「ゲイとして関係も持てて、太客になってくれる」男性を探していたってこともあるよね。
初めて龍太が浩輔の豪華なマンションに泊まったとき、ウオークインクローゼットでハイブランドの服たちをざっと見定めるシーンがあるし。
この二人、少なくとも龍太は太客候補として浩輔を見ていたのかなーと。浩輔は仲間に話していた通りに「純粋で可愛い」って思っていたとは思う。
母が父に捨てられ離婚、母を助けるために高校中退して働き、夢を追っている龍太を見て昔の自分を重ねるところがすべての始まりだったのかな。
そんなかれが「年齢もあり弛んだ筋肉を鍛えなければ」と思い立ちゲイ仲間に紹介を受けて出会ったパーソナルトレーナーが龍太、20代前半。
龍太はキレイな顔立ちをした肌の白い青年。アドバイスを受けて浩輔はトレーニングに勤しむが次第に仲良くなり距離を縮めていく二人、お互いの境遇や性的趣向も把握していくことで深い関係になるのだが…。

龍太とはゲイ仲間の口添えから知り合ったのですが、ということは「ゲイの界隈では龍太と関係のある人物がすでにいた」ってことなのかなと。龍太は経済的に困窮してるのでもしかして積極的に、
「エゴイスト」観てきたので感想✨
例によって一切の前情報などは極力摂取しないで観ています✨ので基本情報、原作設定は知らない前提での感想です。

結論から言えば「愛というものの正体とは?」を問いかける内容かな、と。
主人公の浩輔は社会的には成功していて、何不自由ない生活を謳歌している。年齢はおそらく30代半ば。母を亡くしていて故郷を捨てたも同然、ハイブランドの服を鎧にして自分を護っている。
思春期の頃には自らを同性愛者であると自覚してて、東京では同胞を見つけてある程度自分をさらけ出せてはいる。

ほてと

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真性・いにしえの腐女子のひとりごと。BがLすることばかり。ツボヤキ=「つぶやき+ぼやき」です✨ゲーム部辞めてドール部を再結成❥
✨インスタで可愛いドール活動してます✨
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